その女は、社内の男性陣の目を釘付けにし、そしてそれを楽しむかのように、ヒールの音を響かせて去っていった。
カツ スコーン カツ スコーン カツ
スコーーーン
カツ
スコーーーーン
スコーン?!

んなわけねーー!
長年愛用していたヒール、変な音を奏でると思ったら・・・

無残にもこんな状態になっていた!
よくここまで気づかずにきたもんだ。
中には、色んなモノが詰まっていた!
出てくる出てくる。
代わりにヘソクリでもいれとこうか。
というどうでもいい前振り。まぁ、いつものこと♪
1週間前から、無味無臭の世界で生活してますの、ワタクシ。
鼻の両穴がふさがっているため、口でパクパク呼吸してますの、ワタクシ。
餌を欲する鯉のごとく。
こういう時に、臨時に開く穴があればと本気で思う。
まぁ見事に、何を食べても何を嗅いでも無味無臭。
オットが、隣でお尻から大きな落し物をしたとしても、へっちゃら。
オットの長トイレ、すぐ後に入っても、へっちゃら。
いいのか悪いのか・・。
いつもは、「クッサーーーー!

」と言ってやるところが、最近はノーコメント。
あまりに無反応だとオットが調子に乗ること間違いないので、3回に1度は「クッサー」と言ってやるが、本当は何も臭い探知機が反応しておりません。
クッサーも、いつもより感情薄のため、今にオットにばれること間違いなし。
臭いに反応しないのはいいが、口で息をしているため、直接体内に取り込まれている模様。
早くこのイカれた臭い探知機を復活させねばっ!
この時期になると、マジメに鼻の粘膜を焼こうかと迷う。
・・が、痛さを想像していつも断念する。
前振りもどーでもいい話なら、本題もどーでもいい話。
・・って、本題ってどこ!?