「体調が悪いから病院へ行ってくる」とふらっと出て行ったまま
もう二度と家に戻ることができなかったお義父さん。
こんなにも早く逝ってしまうとは、誰が想像していたでしょうか。
病院へ行った時には、時すでに遅く、その時を待つしか術はありませんでした。
出来る限り、家族一緒にいました。
昨日まであんなに元気だったのに。
昨日まで美味しいって言って飲んでいたお酒なのに。
春をようやく感じることができるようになった、この空、この風に触れることがないまま・・
たったの2週間で逝ってしまいました。
2週間なんて、あまりに早すぎます。
14日間で、何ができるというのでしょうか。
最期は、きっと想像の絶する痛みと、一睡もできない苦しさで意識が朦朧とする中
「ありがとう、またね」と孫たちに笑いかけてくれたお義父さん。
またね。なんて言っておきながら、私が着いたのは息をひきとって10分後でした。
眠るようなその顔に、苦しみや痛みは全く感じられません。
全てのことから解放された安堵の表情でした。
寡黙で真面目で優しいお義父さん。
夫はそんなお義父さんにそっくりです。
夫に愛をくれてありがとう。
そして、可愛い娘たちに恵まれたのも、お義父さんがいたからです。
ありがとう、ありがとう。
追伸:寡黙というのだけは夫と違いました(笑