テリーを想う
我が家の番犬。“テリー”(メス)
実は去年の暮れ、老衰のため死んでしまいました。
13年間も我が家の番犬として、家族を守ってくれました。
シベリアンハスキーと雑種とのミックス。
眼は親譲りの透き通るようなブルー。
私が20代前半のころ、近所から譲り受け毎日散歩も欠かさず行っていた。
それが、結婚を機に実家を出てから、散歩も行けず、たまに帰った時は頭をなでなでするくらい。
そして、実家を建て替えとともに、また実家生活。
でも、子供が生まれてからは、毎日が忙しく、今まで以上に世話をしてやれなかった。
頭をなでなですらしていなかった。
そんなテリーが、最期となる夕方、私が帰宅すると
「ク~ン ク~ン」と力なく鳴いた。
私は「テリーちゃん」
と声をかけただけで、様子を見に行くことなく家に入ってしまった。
そして翌朝、テリーは冷たくなっていた。
涙がでた。
私は、涙が出た自分がとても偽善者のように感じた。
勝手にもらってきて、途中で忙しいからと世話を放棄した自分が、死んだ時だけまるで本当に可愛がっていたかのように泣くなんて・・・
それから、約1週間。
私は普段とおりの生活をしています。
長女は、空を見上げると
「テリーちゃん、お空からワンワンっていってるかなぁ」
と言います。
長女の方が、よっぽどテリーのことを想っているのかもしれません。
それを聞くたび、本当に自分が薄情で偽善者のように思えてなりません。
そんな自分にとても腹が立ちます。
今日は雨。
天気に影響されたのか、少し重い記事になってしまいました。