携帯されない携帯

misato

2008年01月31日 20:04

うちのばあば(実母)は、電気製品なら炊飯器と洗濯機しか使えない“超アナログ人間”。
使えるといっても、いつもと同じボタンを押すだけで、予約機能があることや、洗濯機ならクリーニングコースができることなんて、全く知らない。というか、覚える気もサラサラないみたい・・・・


そんなばあばが、なんと“携帯電話”を持つことになったんです。

うちのばあばは、超自由人。昼間はほとんど家に居ない。
習い事からお友達との井戸端会議、その合間に大好きな農作業と、在宅時間は暗くなってから。
自他共に認める、分単位で行動するアクティブばあばなのです。

そんなばあばに、孫の通う保育園からの緊急連絡を入れるには、どうしても携帯電話を持つしかない!ということになったんです。



そこで、娘である私が責任持って、ばあばに携帯を買ってあげ、おまけに使い方の説明まで丁寧に教えてあげましょう♪って、今考えたらとっても無謀な任務についてしまったわけなんです。




もちろん、文字サイズは最大です。



自由人を気取ったばあばが、携帯をもつことに散々渋って、なおかつ覚えることが大嫌いな人が、こんな小さなボタンをポチポチ押す説明を最後まで聞けるでしょうか??

はい、少しでも期待した私が馬鹿でした。



最初の電源入力から、電話をかける・受け取るといった、基本中の基本の動作がもうすでにわからず、開始5分で飽きてしまった様子。
こちらも穏便に穏便にと済ませようと思ったのに、そういう態度をされるとイライラ虫がでてきちゃう!

ばあばに言わせると、かかってきた電話とかける電話、どうして同じボタンで通話できないのか?
・・・・う~ん、確かにそうかも・・・と変に納得してしまうワタシ。

市外局番から入れるなんて、めんどくさい!
・・・・そりゃ、仕方ないね。

・・・・ていうかさぁ~、そういうところに疑問持たないでくれる??ここで止まってたら一体何時間かかるんだっ?!!



とまぁ、こんなのろのろペースでことは進んでいき、要約一連の流れを把握した模様。

ハァ~、疲れた
ワタシの堪忍袋の緒も切れずに済んだ。なんて大人になったんでしょう、ワタシ。

家の電話から、ばあばの携帯へかけ、実技も練習済み。なんて行き届いたワタシのレッスン♪

これで一安心



それから2・3日後、ばあばが
「misatoっ!!買ったばっかの携帯が壊れたんだけどっ!!」
と、半切れでワタシに言ってきたのです。
見ると、画面は真っ黒。どこのボタンを押してもうんともすんとも言わない。
電源ボタンを入れてみると、普通に画面が戻ってきました。充電満タン! どこが壊れてしまったのか??


「ねぇ、どこ触ったらこうなったの?」
ワタシが聞いたら、
「電話がかかってきたからさぁ、普通にとってさぁ、話し終わったから普通に切っただけだよ。」
ばあばは自分がやったとおりの行動を再びやってくれたんですが・・・

見ると、“切るボタン”をかなり力強く押している!それも、かなり長時間!!

おいおいおい、そんな押したら電源切れちゃうよ!!

あ~、ボタン押す力加減は教えてなかったな~。となぜかワタシが反省しました。

ばあばが、携帯電話を使いこなすのは、当分先のことになりそうです。









それから約1週間、何も触られずにここに放置されてるような気がするのですが・・・
もはや、携帯電話はただの置物と化しています。